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2016/11/02 07:56

おはようございます!こんにちは!こんばんは!

どうもはじめまして!

ジュエリー豆知識ページ担当のショウジです!

気合入りすぎて鼻息も荒くなっています!うぅ~緊張しますね~!

いいえ、ウソです、まったくしてません!(笑)


さて、記念すべき第一話は

貴金属とは何なのか?どうして鉄やステンレスは貴金属じゃないのか?について

多少クセのあるユーモアを交えてお話をしていきたいと思います☆



さて、早速ですがあなたは貴金属ってどういうものだと思っていますか?

貴金属=ジュエリーに使われる金属=プラチナ・金・銀

というイメージを持っている人が世間には多いのではないでしょうか?


もちろん正解です!な~んにも間違っていませんよ!世間の人たちご安心を。

もし一言だけ付け加えさせていただくとすれば、貴金属というのは、実は正確には8種類あるんですね。

言わずと知れたプラチナ金銀は、そのうちの3種類です。

あとの5種類は『ロジウム』『パラジウム』『ルテニウム』『イリジウム』『オスミウム』といいます。

ロジウムに関しては、何かしらで聞いたことある人もいるかもしれませんね。まぁまぁ有名です。

今回はこの5種類の存在と、それぞれのジュエリー業界においての使われ方についてお話しします。



誰からも愛されるメッキ界の立役者 ~ロジウム~

まずはロジウム。元素記号はRh。

実はロジウムという金属がジュエリーになることはほとんどありません。

どこかで『ロジウムコーティング』や『ロジウムメッキ』という言葉を聞いたことはありませんか?

ジュエリー業界では一番ポピュラーなメッキです。ロジウムは主にメッキに使われています。

当店でもシルバー製品の一部にはロジウムコーティングを施しています。

傷もつきにくく、シルバー特有の変色を防いでくれる効果もあります!

貴金属の中でも一番白く光るロジウムは、硬度もかなり高いため、まさにメッキにはうってつけの素材なんです!



割金の申し子 ~パラジウム~

お次はパラジウム。元素記号はPd。

これもジュエリーになることはほとんどありません。

では何に使われているのか?

ご存知の方も多いかと思いますが、シルバー925製品は強度と加工性を高めるために7.5%の銅を加えています。

それと同じ感覚で、純金にパラジウムを一定割合で加えると、あら不思議!

眩しいくらいに金色だった純金が、真っ白に限りなく近い『ホワイトゴールド』に変わるんですね!

そうなんです、実はパラジウムは『ホワイトゴールド』を作り出す材料として使われているんです!

ちなみに、こういう混ぜるための金属を『割金(わりがね)』といいます。職人っぽい響きがいい感じですね~!



隠れたオールラウンドプレイヤー ~ルテニウム~

続いてはルテニウム選手。元素記号はRu。

なんだか怪しげなネーミングの金属ですが、ジュエリー業界での使い道は主に『メッキ』です。

『ルテニウムコーティング』はロジウムコーティングとは異なり、なんと『黒いメッキ』なのです!

といっても金プラチナなどのハイジュエリーではなく、いわゆるシルバーアクセサリーに施されるのがほとんどです。

首元に黒く艶やかに輝くネックレス・・・。う~ん!確かにカッコイイ!

他にも、最近では従来のプラチナに強度を増した『ハードプラチナ』も多く出回っておりますが、その割金として使われているのも

実はルテニウム選手なんですね~!メッキに割金に大活躍ですやん!



不屈の精神と強靭なボディー、頼れるパイセン ~イリジウム~

さ~て、どんどんマイナーになっていきますよ!

イリジウム先輩は、金属の中でも有数の硬さを持っていて、それでいて全金属で最強の耐腐食性を誇ります。

あの有名な探偵アニメにも出てくる劇薬『硫酸(りゅうさん)』と、同じくらい恐ろしい『硝酸(しょうさん)』の濃い~やつを

がっつり混ぜ合わせた『王水』という最強の溶解液でも、ぜんぜんへっちゃら!溶けないんですね~。ちなみに金もプラチナも溶けちゃいます。

そんなイリジウム先輩は、北極の氷や隕石にも含まれている、ロマンチックな一面もありつつも

自動車の点火プラグ(エンジンをかける時に火花を散らす部品)にも使われている、とってもアツい兄貴。さすがッス!



敵か味方か!? ~オスミウム~

最後はオスミウム。元素記号はOs。

ベジータやピッコロ大魔王的な存在のオスミウム氏。

ジュエリーに使われているという話は聞いたことがありません。

それもそのはず。なんとこの人、選ばれし貴金属であるにも関わらず『毒性』がある危険人物。

とはいっても金属自体が毒なのではなく、オスミウムにはゆ~っくりと気化していく性質があって、その気化したものが

空気中の酸素とくっついたらもうヤバイよということなんですね~。しかも鋭い刺激臭もあるとか・・・。

この先科学が進歩して、もしオスミウムが実用化されたらその時はZ戦士として温かく迎えてあげたいと思います。

しかしそんな危ないオスミウム氏が、どうして貴金属だなんて呼ばれるんでしょうか?

それをこれからご説明しましょう~。



~貴金属になりたいんです~

世の中には、私たちが知っている金属を含めて約40000種類の金属があると言われています。

貴金属はその中でも「ある分野」において選び抜かれた8種類、つまりエリートなわけです。

金属たちが『貴金属』の称号を得るためには、とあるオーディションがあるのです。基準?検査?いえ、オーディションです。

・その金属が元素であり、合金でないこと(何も混ざってない金属ってことです)

・希少価値が高く、『不変的価値』があること

・空気中の酸やアルカリに強く『耐腐食性』に優れていること

・その他の化学反応に強い『安定性』に富んでいること


以上の条件を満たした金属が、晴れて貴金属という栄光をつかむことができるのです。

では、これらを踏まえたうえで次に進みましょう!



~鉄とステンレス、それぞれの生き方~

タイトルにもある重要なポイントです。

最後にこれをご説明して終わりにしたいと思います。


鉄はなぜ貴金属ではないのでしょう?

世界で一番有名な金属と言ってもいいくらい有名なのに。

小学生に金属を見せたらほぼ必ず「ぼく知ってるよ!鉄でしょー!」と言うくらい有名なのに!(イメージです悪意はありません)

ではなぜ?

答えはカンタン。理由はいくつかあるのですが、1つは「逆に誰でも知ってる」ということなんですね。

誰でも知っている=あちこちにたくさんある=希少価値が高くない=貴金属ではない

ということになってしまうんですね~。

ちなみに金が1グラム4300円前後なのに対して、一般的な鉄は1グラム0.01~0.13円です。(2016年11月現在 当店調べ)

うへっ!マジかよ!ってくらいに差は歴然ですね。


あと、鉄は雨などに濡れたままになっていると赤く錆びますよね。錆びるということはつまり『酸化する』ということなんです。

酸化してしまうものは貴金属には入れないんです。残念ですけど。

「ん?でも銀も酸化して黒くなるじゃん」と思った方もいると思います。

実は銀の変色は『酸化』ではなく『硫化』なんです。なので錆びとはちょっと違うんです。

温泉に入って黒くなっちゃうのも、硫黄分と反応するのが原因です。しかし硫化した部分はごくごく表面的なものなので、少し磨けば綺麗になります。




続いてはステンレスです。

ステンレスの中でも最近では『サージカルステンレス』と呼ばれる、医療用のメスにも使われる人体に安全な金属があります。

ステンレスは錆びないことでも有名で、とっても硬くて丈夫です。リーズナブルなアクセサリーとしても人気のある素材です。

なのになぜ?

これも実は簡単。ステンレスは『人間によって作り出された合金(混ぜ合わせた金属)だから』です。

貴金属は元素であることが条件なので、ステンレスは入らないんですね~。残念ですけど。

階段のてすりや包丁なんかにも使われる、高齢者と主婦の強い味方なのに。




『貴い(とうとい)金属』と書いて『貴金属』。

ジュエリーは気高く貴いものがたくさんあります。

でも鉄やステンレスもわれわれ人間にとっては必要不可欠な『貴い存在』です。

もし突然鉄がなくなったら、どうします?山手線動かないっすよ。線路は鉄でできてますからね。

公衆トイレのカギだって、大半がステンレスでできています。なくなったら・・・?





~最後に~

初回ということもあり、うまくまとめることができたかわかりませんが、こんな感じで

時にマジメに、時には笑いありで、みなさんにジュエリーについてもっと知っていただけるように一生懸命綴っていくつもりです。


これからもシリウスストーンをよろしくお願いいたします。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!



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今このお話を読んでくださった貴方は、きっとジュエリーを大切にしている人だと思います。

どうかジュエリーを可愛がる暖かい手で、そんな優しい心で、あらゆる金属にも接してあげてください。

きっと喜んでくれると思います。

貴方がギュッと抱きしめたなら、すべての金属は貴方の体温を即座に感じて、柔らかなぬくもりとなって貴方に微笑んでくれるでしょう。


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※ここでのお話は、あくまでジュエリーに携わる人間としての観点であり、個人的感覚も多く含まれます。

ジュエリーの観点と金属材料学などの観点とは相違点があることは承知しておりますので、ご理解ご了承お願い申し上げます。